僕と君の87分

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サッカーでいうなら試合時間残り3分、ナノハはそのまま微動だにせず石化し続けた。 さすがにヤバイだろうと僕が座席から立ち上がると、ナノハはカワイイ上目遣いで僕を睨みつけ、小さく呟いた。 「シュウのアホ」 ナノハの一言で試合はロスタイムに突入。 残り僅かな時間、僕は迷惑だと知りながらも電車の中に居続けて、 彼女と出会って、 初めてキスをした。 幼なじみだった僕らの 新たな時間が刻み始める―― *End*
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