236人が本棚に入れています
本棚に追加
サッカーでいうなら試合時間残り3分、ナノハはそのまま微動だにせず石化し続けた。
さすがにヤバイだろうと僕が座席から立ち上がると、ナノハはカワイイ上目遣いで僕を睨みつけ、小さく呟いた。
「シュウのアホ」
ナノハの一言で試合はロスタイムに突入。
残り僅かな時間、僕は迷惑だと知りながらも電車の中に居続けて、
彼女と出会って、
初めてキスをした。
幼なじみだった僕らの
新たな時間が刻み始める――
*End*
最初のコメントを投稿しよう!