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無理して入学できた高校は有名な超進学校だった。
日本で一番と呼ばれる国立大に何十人と現役合格する生徒がいる高校。
地元の中学ではそれなりに頭の良かった私なんて、あっという間に埋もれていく……そんな場所。
期待と不安が入り混じった一学期、私は寝る間を惜しんで予習と復習を繰り返した。
勉強の結果が、総じて努力の量に比例なんてするわけなくて、中間と学期末のテストでの私の脳みそ順位は思い描いたほど変化しなかった。
変化も進化もしなかった脳みそで、私はふと気付いた。
悔しさとか、やるせなさが微塵も湧き上がらない胸の内に芽生えたのは、馬鹿馬鹿しいって感情。
寝る間を惜しんで努力を重ねることが無価値なクダラナイことだという諦めに似た何かだった。
――やめちゃえばいい。
夏休みの終わり、私は、
『 モバ辞めます 』
と同じノリで勉強する行為を頭から削除した。
……バイバイ、オベンキョー。
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