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「コウタのせいで遅刻しそうだし!」
「うっせ!…?なんか急に雲が…」
「確か天気予報じゃ今日は晴れるって…」
青空がみるみる黒い雲に覆われていく。
雷も鳴り出し始めた。
「…なんだ?風が…?」
ガシャッ!!!
建物のガラスが割れ、続けて建物自体が壊れた。
巨大な竜巻が発生し建物を壊したのだった。
「なんかやばい…!」
竜巻が次々と建物を破壊していく。
「ナナ!逃げよう!」
「う…うん!でもどこに?」
「とにかく安全な所へ行こう!」
二人は来た道を引き返すことにした。
走ろうとすると地面が揺れだした。
(-これって…まるで今朝の夢と同じ…!)
「きゃあっ!!!」
「くそっ!」
夢と同様に津波が押し寄せてきた。
コウタはとっさにナナの盾になった。
(これが俺の人生の…いや…世界の終わり!?)
津波が二人を飲み込もうとする刹那、二人を白い光が包んだ。
次の瞬間、二人はある部屋の中にいた。
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