若気の至り

初体験

何回か家裁に言った後、
今度はｵﾚの事件に対する処分を決めるために裁判が行われる。

正式に言うと、
成人してからのことを裁判と呼ぶが、
少年の時の裁判を審判と呼ぶ。

まぁ、どっちでも良いけど(笑)

裁判官がいて、調査官がいて、書記官がいて、
そしてｵﾚと親がいる中審判は始まった。

まず調査官が事件のことやｵﾚに対してのことを話したり、
質問したりしてきた。

どうでも良かったから内容なんてほとんど覚えていない。

そして最後に裁判官が処分を言い渡す。

「あなたには保護観察を受けてもらいます」

「ん！？」

保護観察なんてよく知らなかったが、
面倒くさそうなもんだというのには気づいた。

口説いようだがもう一度言っとくよ。

『自転車ﾄﾞﾛﾎﾞｰくらいで？』

ｵﾚには何か嫌がらせのように思えてきた。