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そんな事を考えながら、母子手帳を貰いに役所に向かった。
もし、アキラが結婚してくれなくても
シングルマザーになっても
赤ちゃんを堕ろすという選択肢は私には皆無だった。
貯金も小さい頃から貯めてるから結構あるし。
親戚に子供を産めない体の人がいるためか、新しい命を授かる素晴らしさを前から考えていた。
だけど1年前、大学に通う親友が妊娠し、彼氏に逃げられて泣く泣く堕ろした事があった。
彼女は今でも財布の中にエコー写真を入れ、毎月堕ろした日は誰とも遊ばず、天国の子供との時間を作っている。
そして、泣いている。
だから、私は結婚するまでHはしないと決めたのだ。
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