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『今夜、空いてる?』 メールが届いた。 『もちろん(^-^)』 突然の誘いにもソッコー返した。彼からのメール。 『ハッピーバースデー!』とか「誕生日おめでとう」とか、みんなからメールや電話がきた。今日は私の誕生日だ。 待ち合わせは19時にいつものところ。15分前くらい前に着くように家を出た。 いつもより30分多くかけてお化粧。いつもより3000円高いところの美容院。この前、彼がくれたネックレスをしていつもよりちょっと大人っぽい服を着て。 彼はすでに待っていた。スーツを着て、やけにソワソワしながら。 イタ飯。私の要望通り、美味しいイタリア料理屋で彼はごちそうしてくれた。普段飲まないお酒も今日は少しだけ。 ゆっくり家に帰る。手をつないで。彼は楽しそうに自分の仕事の話をしていた。昔から自分の話しかしない。近くに私がいようと誰がいようと。そのくせ、人の話はちっとも聞かない。 でも、私は彼の事が好き。 家の前に着いた。彼は誕生日プレゼントと言って、ケータイをくれた。そして自分のケータイも出して、 「俺とお前だけのケータイだからな。他のやつに教えたりするなよ。仕事忙しいけど、俺もなるべく連絡するようにするから」 私は大きく頷いた。 「それと・・・ 大好きだよ」 私は彼に飛びついた。 おわり。あとがきに続きます
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