~序章~

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中国を支配する後漢の時代に、ある一人の男が居た。 その男の名を張角という、貧しくはあったが二人の弟と静かに暮らしていた。 ある日張角が散歩をしていると見慣れぬ老人が小川に架かる橋の上に佇んでいた。 張角が横を通り過ぎようと近付くと、老人は履いていた靴を小川へ投げ入れると張角へ言った 『若者よ、ワシの靴をとってきてくれぬか』 張角はムッとしたが顔には出さず、老人のすることと我慢し靴をとってやると渡し、一礼した
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