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「………で、用事は夕餉のリクエストだけか?」
早くも立ち直った楢葵は、わざわざ会いに来た理由を尋ねた。
「ああそうだ、咲夜から伝言を預かってたんだw
今日の晩に霊夢の神社にお参りだってよwww」
「また急な………しかも何だって夜にお参り、………ああ」
「どうせ騒ぎたいだけだろw」
さらりと的確な事を言う透に、楢葵は用意する物を聞くが、「酒」としか返ってこなかった。
普通の者なら「神社にお参りするのになんで酒が必要なんだ」と尋ねる所だが、日頃レミリアに無茶を言われている彼等はすぐにその意図を読むことができた。
「OKOK、酒の準備なら任せとけ。むしろ俺以外の誰にも任せるな」
酒にうるさい―――というか酒にしかうるさくない楢葵は、ぎらぎらした目でそう告げた。
すでに楢葵の頭の中は酒盛りのことで一杯である。
こんなよくわからない者たちがまだまだ住まう紅魔館なのだが、都合により紹介はここまで。
ただ、夜が来るのを待つのみに。
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