under the black

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「ふぅ……そろそろ一休みしますかね」 「お疲れのようだね、お茶を煎れようか?」 「ではお願いします、とでも言うと思いましたか?何度も言いますが不法侵入はやめてください、珀(ハク)。心身共に良くありません」 「ボクはちゃんと玄関からお邪魔したのだけれどね、追い返したのはキミじゃないか」 「猫の姿で来られても嫌がらせとしか思えませんので。その姿で来ればいいではないですか」 「なに、この姿に戻るのが少し面倒でね。それにキミがどんな反応をするか見てみたくもあったから、というのはどうだい?」 「興味本意で僕を弄らないでください。……しかしいつも思うのですが、本当にその状態があなたの本来の姿なのですか?」 「そうだよ。他の生物に姿を変えることは可能だけれど、この姿だけはどうにもならないのさ」 「僕の記憶が確かならば、あなたの性別は雄だったような気がするのですが」 「うん、キミの記憶は正常だ」 「……どう見てもその姿は少女にしか見えないのですが。その衣服も女性が着るものでしょうに」 「ボクに男物の服は似合わないんだ。それに生れつきこの容姿なのだから、変えようがないよ」 「よく言いますよ。僕より長生きしているくせに」 「種族によって寿命も成長速度も違うのはキミも熟知していることだろう?たまたまボクの種族が長寿で成長遅延が強いだけさ」 「……たまたま、ねぇ」
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