332人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふぅー………」
春の訪れ、雲一つない晴天の空。
太陽が存分に日光を降り散らす下で、まったりとお茶を飲む男がいた。
「いやぁ……幻想郷は相も変わらず平和だねぇ」
などと呟くその男は、執事服に緑茶&大福というなんとも似つかわしくない格好であった。
桐摩楢葵(キリマシュウキ)。彼はこの幻想郷という世界のパワーバランスの一角を担う、紅魔館という館の執事である。
もっとも、彼が今お茶を飲んでいる場所がその館の屋根の上なのだが。
仕事しなくていいのかと言われてもおかしくない状況だが、それもいつものことなので叱りに来る者もいない。
ある一人を除いては。
最初のコメントを投稿しよう!