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周りは火の海。
大切だった、アイツの姿はもう無い。
ついさっきまで、ここに・・・
俺の目の前にいたのに。
守る事も、助ける事も出来なかった・・・
『伯符様』
これは俺が見ている夢?
それとも幻聴?
そんな事はどうでもよかった。
ただ、アイツの声がする。それだけで、よかった。
『ここも危ない。早く戻って・・・ほら、あそこから』
一ヶ所だけ、逃げられそうな場所がある。
けど・・・
「嫌だ」
『伯符様・・・』
きっと悲しそうな顔をしているだろう。
それでも・・・
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