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「だってお前は来ないんだろ!?」
そう叫んで振り返ると、そこにはアイツがいた。
さっきと変わらない姿・・・
だけど分かる。
公瑾はもう生きてないって・・・
『先ほどの約束、もう違えるのですか?』
「けど・・・お前がいないと・・・」
みっともなく大泣きしている俺・・・
しかし、そんな事かまっていられない。
『いますよ』
そう言って、公瑾は俺を抱き締めた。
触れられた感触もしないし、体温も感じられない。
『共に歩む事は、もう出来ないけど・・・ずっと側にいます』
それが本当なら、どれだけ幸せな事だろう。
『だから、泣かないで・・・もう一人の私・・・」
そうだ。
俺は公瑾で・・・
『もう一人の貴方は、常に側にいますから』
公瑾は俺・・・
ずっと二人で一人だったんだ。
それはこれからも変わらない。
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