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雪蛍「…雪花。お主ホントにすごいな。」
雪花「いいえ。
姉さんほどじゃないよ。
月夜も、姉さんも…。
1人1人違う凄さを持ってるからさ…。
月夜は、傷ついた人の気持ちをわかり、気をつかさどることのできるスペシャリスト。
姉さんは、傷ついた心を感じ、なにがあったかとか見ることができながら、医療などいろいろな力を持ってる。
私は、今みたいに人の辛さを顔の表情でわかり、悪と善を知っている。
ね…?
仏様や神様だって人みたいにみんな1人1人特技は違うんだよ。」
雪蛍「…ふっ。
大人になったな。
確かに、1人1人違ってこそ、面白みがあるな。」
雪花「…姉さん。
もう子供扱いしないで。
…私、強くなりたいの。
姉さんみたいに心が強く、優しく…
だから…
だから、修行したいのです。」
雪蛍「…そろそろ…
言うと思った…。
…今の強さではダメか…?」
雪花「…はい。
月夜には気…
姉さんには元から力や、剣がつかえる…
でも今さら気づきました。
…私には何もないんです。」
雪蛍「…いいだろう。ただし、強くなることに夢中で、今の心を無にするのであれば、直ぐやめる。」
雪花「…?」
雪蛍「…大仏様の言われたことを忘るのは、今の心が、未来永劫残して起きたいが故に、大仏様が仏にして下さったのだ。
…それに雪花…。
お主のその心こそ、無くしてはいけない、美しい心なのだ。
それを忘れないで欲しい…。」
雪花「…姉さん…ありがとう。」
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