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時は流れ…
チュンチュンと雀は鳴き、山は朝日に包まれた。
山奥に建ててある小さな寺…。
光が眩しいくらいに照らし、辺りを映した。
そこに年老いた僧が登ってきた。
「…はて、このような山奥に、寺なぞあったかの…?」
初めて登る山らしく、年老いた僧は、キョロキョロしながら寺を見つけた。
回りには狸やら雀やらがたくさん来ていた。
「…にしても、賽銭がないあたり、これは人が作ったものではないかも知れんな。寺内を見てみようかの。」
そういい、両手を顔の前で合わせ、合掌し、寺の戸に手をかけ、開いた。
すると美しく、それは光っていた。
寺事態があまり新しいものではないため、仏像も新しくないはずなのだが、真新しい位に美しく光り、仏像事態も美しかった。
その両側にも、美しい仏像が。
ただ、真ん中の仏像の美しさにはかなわなかった。
「…こんな山奥にこんな美しい仏様がいたとは…。
ありがたやありがたや。」
するとふと言葉が聞こえてきた。
…―人なんて久しぶりですね…雪蛍…――。
―…そうだな…。
何十年ぶりだろう…―。
―…にしても優しい人だね。…―
「…空耳か…?
わしも歳をとったのう。」
……――聞こえてる…!?
…――なぁ、僕たちは動いて活動していい仏ではなかったっけ…?
雪花「…そうだった!」
「!!!!?」
雪蛍「…いや雪花、それは驚くからやめなさい。」
雪花「あ、ごめんなさい。」
月夜「…にしてもほんとに久しぶりな客人だな。」
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