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「まぁそういうわけです。他に検査はありますか? 無いのなら、早く教室に行きたいんですが」
驚嘆するジークをよそに、ラクスは淡々と言う。
その時すでに、イヴフェリカは羽をしまっていた。
「あ、あぁ……そうだな。検査はもう無いから、教室へ行こう」
淡々としているラクスに呆気をとられながらも、ジークは紙に何かを書き込んで、ラクスとイヴフェリカを連れ、部屋を出た。
▽
ジークに連れられたラクスとイヴフェリカは、校舎三階の《ⅡーS》とかかれた表札のあるドアの前に待機させられている。
ちなみに、この学園は四年制で、校舎は五階建。
二階に一学年、三階に二学年、四階に三学年、五階に四学年となっている。
というわけで、何故ラクスとイヴフェリカがここで待機させられているかと言うと、連れて来られた時、ジークが「俺が呼ぶまで待ってろ」と言われたので、ただ単に待っているだけだ。
「学校、楽しみだね」
ラクスは笑顔で隣にいるフェリに言う。
「うぬ。そうだな」
イヴフェリカも、ラクスに笑顔でそう言う。
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