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ラクスとイヴフェリカはジークにそう指示され、生徒からの黄色視線に笑顔で答えながら、指示された席に着いた。
「じゃあ、次の授業は今学期初めての模擬戦闘訓練があるから、遅刻しないようにな。アルセウスとランルートはいきなりだから、しなくてもいいからな」
ジークはそう言って、教室から出て行った。
ダダダダダ――
ジークが教室を出た瞬間、ほとんどの教室中の生徒がラクスとイヴフェリカを中心に集まってきた。
「ねぇねぇなんで転入してきたの?」
「彼女いる?」
「好みのタイプって何?」
ラクスには女子生徒の人だかり。
「ねぇイヴフェリカちゃんって階級なんなの?」
「人間に興味ってある?」
「属性って何? やっぱり光?」
イヴフェリカには男子生徒の人だかり。
「ははは、どうだろうね」
ラクスはいきなりのことに、顔を引きつりながら笑顔を作り……
「…………」
イヴフェリカは終始仏頂面で、腕を組んで黙ってる。
ラクスが対応に困っていると、奥の方で飛び跳ねてる女子生徒を見つけた。
「あ、サラ!」
助かったという気持ちもあり、大声でその女子生徒の名前を呼んだ。
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