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「フェ、フェリ!? 抜け出せたの?」
いきなり現れたイヴフェリカに、ラクスは驚嘆する。
「まぁな。一旦、精霊化して抜け出したのだ。そんなことよりラク。私は言ったであろ? 次、浮気したら実家に帰らせてもらうと」
イヴフェリカは、仏頂面で怒ったようにラクスに言う。
「実家って何!? てゆうか、浮気じゃないからっ!」
ラクスはイヴフェリカにツッコミを入れながら、焦って説得する。
「ふん、どうだか。まぁよい。今回は見逃しておこう。だがな、ラク。次、このようなことがあったら、二人でじっくり話し合おうな」
イヴフェリカは平然とそう言うが、その声には怒りが見え隠れしていた。
「はい。ごめん、フェリ」
ラクスは別に謝るようなことはしていないのだが、ラクスはイヴフェリカに謝った。
「まぁよい。反省すれはよいのだ。ほれ、ラク」
イヴフェリカはラクスを許し、そう言って両手を広げた。
それを見たラクスは、両手を広げるイヴフェリカの脇を掴み、抱き上げる。
「ほれ、女。今から模擬戦闘訓練とやらをするのであろう? 私達を案内しろ」
ラクスに抱き上げられたイヴフェリカは、呆然としているサラに向かって命令する。
「へ? あ、はい! こっちです」
別に敬語でなくてもいいのだが、サラは敬語でラクス達を案内するのであった。
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