хⅢх~お買い物、そして学園入学~

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    「そうか。なら、もうすぐ始まるから、準備しておけ」    キムがそう言い、イヴフェリカを抱いたラクスはお辞儀をして、キムから離れると、既に生徒は全員集まっていて、準備をしていた。      ちなみに、サラとは途中で別れ、現在は友達らしき女子生徒と仲良く話している。     「で、ラクはどうするのだ?」     「準備は別にいいよ。魔法使うんだったら、準備の必要ないし、使わないなら素手でやるから大丈夫」     「そうか。しかしラクス。相手は学生だが、高レベルの者達が多い。油断はするなよ?」    イヴフェリカの忠告を聞いたラクスは、優しい笑顔になり……     「大丈夫。俺はフェリと居る為に強くなったんだ。手加減はしても、怪我をすることはないよ」    そう言って、ラクスはイヴフェリカのおでこに軽くキスをし、適当な場所で授業が始まるのを待っていた……              △       「では、これから模擬戦闘訓練を始める! 今回のルールは、防御科の生徒も混じっている為、魔法使用可とする! では、コートは四つあるから、それぞれ好きなヤツと組んで、各コートにいる審判に報告後、各自始めろ! なお、戦闘訓練は時間内なら何度でもやって良し! 以上解散!」    そんなわけで、キムの豪快な説明により、授業はスタートした。    
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