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「そう……ですよね。確かに私達は家族ではありません。では、決着付けましょうか」
「そうだね。同感だよ。じゃあ、お互い最強の魔法で決着つけない?」
「いいですが、私が本気を出したら周りに被害が出ます」
「『光の断壁(ホーリーアウト)』」
ラクスがそう言うと、ステージを囲うように、五重のバリアが張られた。
「被害は出ないように、防御魔法で囲ったから大丈夫だと思うよ。軽減することくらいは出来る」
「そうですか。まぁいいでしょう。"手加減はしません"」
イリアがそう言うと、ラクスは頷き、それと同時に二人は呪文を詠唱し始めた――
そして数秒後、二人の口が同時に止まった。
「『煌炎(コウエン)・神鳳凰(フェニックス)』!!」
イリアがそう叫んだ瞬間、イリアが先程放ったフェニックスとは比べものにならないほどの、巨大なフェニックス。
ステージに余る程の大きさのフェニックス。
その色は赤ではなく、金。
否、黄金。
そして、このフェニックスが現れただけでラクスの張った防御魔法の三枚が砕けてしまった。
「『守護神の白き両手(ガーディアンハンズ)・加護(シールド)』」
一方、ラクスが出したのは先程と同じ白い手。 だが今回は右手と左手の二つある。
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