448人が本棚に入れています
本棚に追加
/91ページ
翌朝、俺は目が覚めると、隣で寝ていたフェリを起こした。
起きたフェリと一緒に俺は歯を磨くと、制服に着替えて、フェリと一緒に部屋を出た。
俺とフェリが寝ていたのは、学園に内接している寮の部屋だ。
この学園には、四年生以外の生徒全員の部屋があり、土地勘がない俺達にとっては、とても有り難いことだった。
そして、もう一つ有り難いことがあった。
それは、この学園には食堂があるということだ。
正直、毎朝朝食が作れるか不安だったので、これも俺にとっては有り難いことだった。
そんなわけで、今俺達は朝食をとるために食堂に向かっていた。
「大きいね」
「うぬ。そうだな」
俺達は食堂に着いて、驚いたのはその大きさだった。
多分、王都のギルドの食堂の数倍はある大きさだ。
なるほど。
四年生を除いた全校生徒が使う食堂なだけはある。
俺はそう思いながら食堂の中に入ると、時間が時間なのか、数人しか食堂に居なかった。
ちなみに現在時刻05:32。
ちょっと早過ぎたのかもしれない。
そんなことを思いながら、朝食を頼むために奥へ向かうと、見覚えのある人が座っていた。
「おはようございます、ラクス」
イリアだった。
様子を見る限り、体に異常はないみたいだ。
最初のコメントを投稿しよう!