хⅡх~六年後~

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хⅡх~六年後~

      【資料1・精霊】     精霊は特に別空間にいるわけでもなく、人間と同じ世界に存在し、普段はただ見えていないだけで、どこにでも存在する。   精霊は、術者の魔力によって具現化し、一度具現化すると、契約が解消されるか契約者が死ぬまで具現化される。   そして、具現化された精霊は、呼び名が変わり《使い魔》と呼ばれる。     また、契約者は契約した精霊を呼び出そうと思えば、例え精霊がどこにいようと、呼び出すことが出来る。   しかし、精霊の罪は契約者の罪になる為、ほとんどの場合は近くにいさせるか、精霊化させておく場合が多い。     ちなみに、具現化された精霊(使い魔)は、普通の動物とほぼ同じ細胞で構成される為、精霊が傷付けば血などもでるし、普通の動物のように行動する。   ただ、実際の動物と違うのは、精霊の細胞は魔力によって強化されていることと、精霊は人語を理解し、魔力を持ち、魔法を使うことができることだ。   また、多くはないが人語を話すモノもいる。     精霊の姿は全て実在する生物の形をしている。   故に、精霊は生物の死後の姿で、召還術は交霊術や口寄せだと言う研究者も少なくは無い。     精霊の属性は人間と同じで八種類ある。   それは主に魔力の属性で分けられ、精霊の色で判別することができる。   赤は火。   青は水。   茶は土。   黄は雷。   緑は風。   白は光。   黒は闇。   生物の色と変わりが無いモノは、無属性……つまり、純粋な魔力を持った存在で、故に無色だ。   この判別方法で、ある程度は判断できるのだが、たまにわかりにくいモノがいるため、ほとんどの場合は魔力で構成されている羽を見て判断する。       精霊の階級は羽の数で判断する。   見分け方は簡単で   二枚羽は下級精霊。   四枚羽は中級精霊。   六枚羽は上級精霊。   簡単に言えば、羽の数が多いほど魔力が高いというわけだ。   羽は鳥のような翼では無く、魔力によって構成されている為、光の集合体のようになっている。   ちなみに、精霊同士は羽の数を見なくても、精霊の階級を判断することができる。     基本、常時は羽は消えており、魔法を使ったり、空を飛ぶ時などに羽を出すことが多い。     ~【資料1・精霊】終わり~  
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