任務No.2~プロローグ~

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 1時間前、ランスとリアードは1人の銃器使いの旅人に、リアードを譲ってほしいと言われた。しかし、ランスは丁重に断った。 「どういう経緯でリアードを知ったのか知らないけど、彼はあたしに不可欠な存在なの。手放すつもりは無いわ。退いて。じゃないと、あたしは貴方を斬る」 「どうしても手放す気は無いのですね」 「ええ。さっきから何度も申し出ているんだけど…」 「オレ、悪い事には使われたくねーな」 リアードは小さくぼやいた。  旅人は少し呆れたように、小さくため息をついて太ももに装着しているホルスターから大口径のリヴォルヴァーを抜いた。その狙いはまっすぐランスに向けられた。 「もし、貴方が本当に私の申し出を聞き入れてくれないのなら、私は貴方を殺してまでも、リアードさんを手に入れなければならない」  ランスはもう面倒くさくなり、旅人の宣戦布告を受け入れることにした。 「いつまでもしつこい奴ね。あたしを殺したいのなら、殺せばいいわ。まぁ、その後全ての責任は貴方に課せられるけど…それでもいいのね?」 そして、背に背負った<直魔刀>に手を掛け、そしてーー戦いの火蓋は切って落とされた。
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