僕の変身

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しばらくしても、男はそれ以上何もしなかった。 ただ、詰め物をした僕の胸を鷲掴みにしたまま、時折、尻に当てた固い物をヒクヒクと動かしただけだった。 そろそろ、こちらも冷静になる。 男の声で怒鳴りつけようと思ったその時だった。 「何をしてんだよ!」 別の男が、走ってきた。 僕を抱きしめていた痴漢は、驚いて僕を放して、逃げ出した。 逃げてすぐに捕まった。 「てめえ!痴漢だな!」
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