紅ノ正義(MEIKO)替え歌

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紅ノ正義(MEIKO)替え歌

あの子は王女 悪の王女 遠くに隔つ 私の姉妹 はやく愚かさに気が付いて 破滅の道を ゆくまえに   秘密の中私は生まれた 紅の部族の 屋敷の奥で 黄の国王の気まぐれで 生を受けた 不義の娘   やがて部族の掟のもと 戦士として育てられ 授かりし赤の鎧は 人を導く者のあかし   私の剣(つるぎ) そして鎧は 苦しむ民の 力になろう もしも願いが叶うのならば 皆が幸せな国が欲しい   見聞広める 旅の途中で 仲良くなった 緑の娘 青と黄色の人も一緒に 心安らぐ 時を過ごした   だけど 平穏とは束の間で 双子が滅びの火を点けた 私は剣で応えよう ドウシテ? 涙ガトマラナイ   私の剣 そして鎧 運命砕く 力が欲しい 王宮までの道をひらこう あかくあかく いろどられた道を もうすぐこの国を終わらせよう 怒れる国民たちの手で 今日もいくさの先に立ち 王族の罪を 血で贖おう   向かう敵も同国の者 私の手も 髪の色も はらからの血の赤に染まる ふっと 虚しさが訪れる    私の刃 あの子に向かう 血にまみれた 狂おしき姉妹 君を悪というのならば 私にも同じ 血が流れてる   むかしむかしあるところに 民の民による ある国の 過去の歴史に 刻まれた とても可愛い私の妹弟   全てが終わった今ならば 誰も不思議に懐かしい 今宵もあける葡萄酒は いつまでも血の香りがする   あなたと私 どこが違う? 流した血の その行方 歴史の鐘の 皮肉な音色 私は「正義」とうたわれた   もしも生まれ変われるならば 笑いあえることもあるのかな…
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