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正巳を殺した魔族は、いらついていたが、残りの三体は、死体の後片付けの話しにより、遼一への警戒を解く。
確かに、魔族側の立場であれば、穏便に進めていた計画を人間1匹殺したせいでオジャンにはしたくない。
「本来俺は気の長い方ではありません。
俺の力は知っているでしょ?消されたくなかったらさっさと帰ってください。
話しは終わりました。」
遼一は、魔族が、彼に殴られた時に落とした正巳の亡きがらの横へ膝をつく。
それをみた4体の魔族は、移転して消えた。
遼一は、そのままの表情で、見開いたままの正巳の目を閉じる。
そして、地面についた反対の手は、土を掻きむしるようにグッと握られた。
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