※9 別れ 決意

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正巳を殺した魔族は、いらついていたが、残りの三体は、死体の後片付けの話しにより、遼一への警戒を解く。 確かに、魔族側の立場であれば、穏便に進めていた計画を人間1匹殺したせいでオジャンにはしたくない。 「本来俺は気の長い方ではありません。 俺の力は知っているでしょ?消されたくなかったらさっさと帰ってください。 話しは終わりました。」 遼一は、魔族が、彼に殴られた時に落とした正巳の亡きがらの横へ膝をつく。 それをみた4体の魔族は、移転して消えた。 遼一は、そのままの表情で、見開いたままの正巳の目を閉じる。 そして、地面についた反対の手は、土を掻きむしるようにグッと握られた。
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