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そこにいたのは、多少寒そうにしている昼間のストーカー・・・ではなく、ブラックノアからの使者だった。
「すいません。しかし、こうでもしませんと、私がノアの使者だと納得されないでしょ?
だいたいが、ただの危ないセールスマンだと勘違いされまして……。」
悠斗は、いやそうな顔をそのままに窓から離れた。
どっちにしても危ない奴にしか見えないから誰でも逃げるわ!とつっ込んでやろうかとも思ったが……
疲れるからやめておこう。
窓から離れた悠斗に続く様に使者は、靴を脱ぎ、その窓から入ってきた。
「とりあえず、リビングに下りて下さい。」
使者は、頷くと悠斗に従いリビングについていく。
悠斗の部屋をチラッとしか見ていない使者だが、妙な印象をうけた。
物が少ないのだ、モデルルームの様に、ビジネスホテルの様にスッキリしてある。
まるで、いつでも出ていける様な、ガラリとしたそんな印象。
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