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笑顔フリーズの状態から立ち直った山田は、咳払いして顔を上げる。
｢今回、貴方は復帰という形ではなく、新規になると聞いていましたが、そう言う事なのですね？
具現化は、出来るのですよね？？？｣
悠斗は、少し苦笑いの山田の質問にこっくりと頷いて答えた。
魔術師の最低レベル、具現化･･･｡
魔術、魔力と言っても、ここでの魔術とは、魔力で刀や銃を造る事ができる才能。
中には、翼や、爪などの変わった能力もある。
魔法を唱えると言ったモノでは、ほとんどない。
｢では、移転は？｣
｢出来ない！｣
移転: これは、ブラックノアに入れば追々教えてくれるもので、組織に属している者は、大抵使えるようだ。
あの頃、記憶を蘇らせようとした者はいた。そのおかげでブラックノアに対してある程度の知識はもっている。
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