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山田は、ニッコリ微笑んだまま、立ち上がると悠斗の腕を掴んだ。
「一応レベルは1にしておきます!
あの中にほおり込んだら一ヶ月で使い物にはなるでしょう??
移転で飛ばしますから、飛ばされた場所で、分からない事は聞いてください!!必要物品はこちらで揃えてますから!!」
使い物ってなんだよ?
そして、今からそこへすっ飛ばされるのか?
えっ!!マジ???
って・・・飛ばされる!!!
悠斗は、感覚からか、移転の瞬間が分かり、目を閉じた。
確かに書類は書いた。今日書いたんだから今日の日付を入れた。
でも今日付けなんて聞いてないし、俺、現在進行形の高校生で、学校も友達もいて、今の生活と世界がある。
それなのに、挨拶もさせないでそのままサヨナラさせる気なのかよ?明日から、俺失踪者じゃんか!
今日、いきなりそこへ送られるなんて、予定外だろ?
って……ちがったか……関わる人数は最小限に、思い出は深く残さないのように俺は、消える予定で生きてきたんだった。
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