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きっと、こんな所、母親に見つかったら激怒されるだろう。「さっさと警察に駆け込みなさい!」って……
そんな事はちゃんと分かっていて、今、危ない事をしている自覚もあるんだけど、時々誰かに言われる気がして求めてしまうスリル…
ーー温すぎる世界に
頭まで浸かるなーー
正直、このおじさんに興味も感心もない。何か面白い事があるかもしれないと予感しただけ、このおじさん、追跡者にその理由を聞いてみるのも良いかもしれない。
悠斗は、なんとなくそんな気分になり、逃走経路を確保しつつ話しかけてみた。
そして、今から理由を聞こうと、さらに問うつもりだったのに…
「刈谷様を勧誘しに参りました。」
その追跡者は、帽子を脱ぐと深々と頭を下げた。
はっ??
今、何て言った?
今から、聞こうとしていたのに、先に言われた。
って……そうではなく今勧誘って言った??
そういえば、この追跡者、クソ暑そうなスーツ着てる。
もう秋だとは言え、今日はまだ、暑さが残る天候だ。
変な宗教だ!!
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