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――あれから1ヶ月――
「悠斗!お前明日どーすんの?」
正巳が、バックに陣形ガイドと書かれた本をかたずけながら聞く。
正巳は指揮官志望らしい。
「俺も気になっとんねん♪悠斗は誰と組むん??お前エースやからなぁ~♪」
ディーンは、からかうように嫌みを言う。
悠斗は、ムッとした顔を一瞬みせる。
季節は、夏なのだろう、最近本格的に熱くなってきた今、一番嫌いな時間は、ダンス・・・。
何故?ここでダンス?
きっと誰もが聞きたくなるだろう!!
俺だって納得出来ない!
しかも、ダンスは若者のヒップホップなんかじゃない。
舞踏会って呼ばれそうなパーティーの為のダンスだ。
全員参加なら、仕方がないと、諦めもつくが、どんな選出方法か分からない方法で、選ばれた人が受ける授業だそうで、こんなに嫌がっている俺が何故か選ばれた。
思い出すだけで吐きそうなくらい憂鬱な気分だ。
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