※1 17歳の約束

9/17
前へ
/311ページ
次へ
さっきのオッサンが、ブラックノアと名乗った以上、また、迎えに来るハズだ。 何故逃げ出したのか? っと聞かれても理由は無いのだが、何となく逃げてみた。 ブラックノアへ行く事に多少の抵抗はあるが、別にどうしても嫌だ! っと言う訳ではない。 小さい頃は、その組織に属していたわけだし・・・。 両親は、喜ぶだろうか? 放任主義で好き勝手させてくれたのは、俺のせいかもしれない。 あの頃、親と言われても距離のとり方も、甘え方も分からず、一緒に暮らす事が苦痛だった。 まるで、忘れた過去を思い出せ!と強制されている気さえした。 被害妄想もいいところだろうに、察した両親から離れてくれたんだと思う。 近くには、母親の実家もあるから、何かあればそこに行けば良いし、気楽になった俺は自由気ままに学生していたんだが…… 昔の俺を知るには行った方が良いんだろな、知りたければだか………
/311ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1266人が本棚に入れています
本棚に追加