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マクベスはオークに呼び出されて復活を遂げた広間に呼び出されていたのだ。
広間に着いたマクベスは部屋の真ん中で仁王立ちしているオークを見つけて手を大きく振った。
「おーい、オーク! どうしたんだい、突然呼び出したりなんかして?」
「マクベス様……」
オークはマクベスの姿を見るとジトッと睨みつける。
「話したいことがあるんだって? 何の話だい?」
何の話かとワクワクしている魔王に対して、オークの目は真剣そのものだった。
「『何の話?』ではないですよ、マクベス様!
復活したというのに何故我々に人間を討伐する命令をしないのですか!? 我々は今か今かと待ちわびているのですよ?」
オークの言葉に、マクベスは何を言っているのかと首を傾げる。
「え、人間を討伐? どうしてだい?」
キョトンとした魔王の態度にオークは額に青筋を浮かべた。
「どうしてではないですよ、我々の目的は世界征服ではないですか! その為には世界で我が物顔で生活を送っている人間共が邪魔なんじゃないですか!」
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