魔王現る

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オークの必死の叫びに、マクベスは腕を組みながらうーんと考え込む。 「確かに壺の中でおじいちゃんから世界征服がどうのこうのって聞いたな……」 「ならば、先代の意志を継いで早速始めましょう! 私が魔物達をここに呼びますよ!」 オークは手を叩きながら言うと、一も二もなく人差し指と親指で円を作り、ピーと頭に響く口笛を吹いた。 「え、あ……ちょ待っ……」 マクベスは何をしてくれたんだと焦って止めようとするも、それも叶わず魔物達は続々と広間へやって来てしまった。 集まった魔物は数にして約100ぐらいだろうか。中心にいるマクベスとオークを囲むように整列する。 それは魔王復活の儀式の時と変わらない配置だった。 「皆、良く聞け! 魔王マクベス様より直々にお話があるそうだ!」 オークが両手を広げて言うと、魔物達は歓喜の雄叫びをあげる。 それは地獄から湧き出るようなような声であり、人間が見たら失神してしまうだろう程の不気味な光景だった。
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