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周りを岩山でかこまれた小さな孤島。
その島には暗雲に包まれた城が一つ建っている。時折鳴り叫ぶ落雷が気味の悪さを増徴させていた。
その城は人々から畏怖の対象としてこう名づけられている。
「魔王城」と。
城内には凶暴な魔物達が徘徊し、人間を近づける事を阻んでいた。
そんな魔王城内で今、一つの部屋に魔物達が固まり、怪しげな儀式を行なっている。
その広すぎるとも取れる部屋はドクロマークが彫られている真っ黒な柱に囲まれて、天井の中心にある一つのシャンデリアが小さく青白く光を放っていた。
床には大きな魔方陣が描かれていて、その中心に真っ黒な壺が置かれている。
その壺の前で、筋肉質で棍棒を持った人型の魔物が腕を広げて周りの魔物達をあおった。
「さぁ、今こそ復活する時です。蘇り下さい。混沌の覇者、魔王マクベス!!」
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