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魔王マクベスは魔物が持っている棍棒を見るや否や、驚いた表情を見せる。
「き、貴様……まさかそれは!?」
出てきたばかりの魔王は後ずさりをしながら棍棒を指差した。
しかし、何に驚いているのか理解できない魔物達はお互いの顔を見つめ合い、首を傾げていた。
棍棒を持った人型の魔物は顔を上げて、魔王の顔色を確認する。
「ど、どうしたのですか魔王マクベス様!?」
自らの持つ棍棒が原因なのかと不思議に思い、魔物は念の為棍棒を体の後ろに隠した。
「貴様……まさかその剣は『勇者の剣』!?」
魔王は大量の汗を額に垂らしながら叫ぶ。
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