スイーツ（笑）な彼女

大里香織

『ｺｩﾀ今日暇??💕ｶﾞｯｺ終わったらﾃﾞｪﾄしょ（❤´∀｀）ノ✨』

そして今日も、香織からメールを受信する。
デートの字を見て思わず口元が弛んだ。
あぁ、なんか俺青春してるなぁ。

最初は若干引きぎみだった意味のわからない小文字や半角カタカナ、しつこいくらいの絵文字も今では愛しく感じる。

『暇だよ😃じゃあ放課後な✋』

返信メールを打ちながら、どうしてもにやけてしまう。
それを見たクラスメートのギャル、吉澤に「鬼きもっ」と呟かれた。
慌てて表情を正すも、吉沢は軽蔑するような目でこちらを見ていた。

別に……にやけようが俺の勝手じゃないか。
つうか鬼ってなんだし。