大里香織

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「とりあえず、喫茶店でも行くか?」 「きっ……カフェってどこの?」 なぜわざわざカフェと言い直したんだ。 今度は俺が首を捻らせる番だった。 郊外にある俺たちの高校の周りには洒落た店など全くない。 精々ラーメン屋かファミリーレストランくらいだ。 スタバすらないくらいだからな。 「じゃあジョナでも……」 「マックでいっか~☆」 え、マックでいいの? 一応デートだし少しでも雰囲気の良いところへと思っていたので拍子抜けだ。 まぁ高校生のデートなんてこんなものだよな。 ちょっと勉強になったぜ! マックに着くと香織はアップルパイを頼んでいた。 マックのアップルパイも立派スイーツなのか……。よく覚えておこう。
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