ある日の朝

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また、声が聞こえた。 「ても、そんな事したら、クビ、クビになっちゃうのなー、ただですらリストラ要員の役立たず呼ばわりされてるのに、休みたいから休ませて下さいなんて、言えないよ。全くリーマンになるんじゃなかったな。」 僕は愕然とした。 それは今、僕が頭の中で考えていた事だったからだ。 ルームメイトの男がフライパンを構えてやって来る。 彼の名前は加納、加納英光 。もと高校時代の同級生で神社の息子で霊力も強くて学生時代は優等生で僕のほとんど唯一といってもいいくらいの親友であり、僕の同居人である。 おまけに家事全般も得意ときてる。 まさしく、スーパー宮司である。 「加納ちゃん、おはよう。」 端正な美貌を僕に近づける。
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