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「こんな時間に
うろついてたら、
補導される前に
悪いお兄さんに
捕まっちゃうよ?」
紅葉くん…?
とそのまま頬を逆撫でた。
「旬くん?
うちの弟に手ぇ出さないで
くれるかな…?」
そう言う楓の目は、
弟に遊び半分で手ぇ出したら
ブッ殺ス…と言っている。
そんな楓を初めてみた旬は
慌てて紅葉から離れた。
しかし、それだけでは済まない。
「旬…?」
普段、聞いたことのない
玲の声に旬の体感温度が
五度程下がる。
ギギギギ…と鳴りそうな
首を回して玲を見ると、
ニッコリしてはいるが、
目は笑っていない。
握られたお盆が悲鳴を上げそうだ。
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