390人が本棚に入れています
本棚に追加
深夜一時。
早めに店を閉め、
一行は紅葉と未だ見ぬ
ダーリンの愛の巣、
花守町の北側にある
花咲町(はなさきちょう)の
シロツメマンションへと向かった。
紅葉が鍵を開けて、
ただいまと声をかける。
「お帰り。」
長身のすらりとした、
眼鏡をかけた男が出てきた。
一見、
冷たい印象を受けるが男前。
「こんばんは。」
「いらっしゃいませ。
奥へどうぞ。
紅葉、リビングに。」
「うん!」
「お、お邪魔します。」
「こっちだよ。」
十代男子が二人で住むには広く、
綺麗過ぎる程の部屋。
ちょっと、
ウチより広いんじゃないの?
と雪のを肘で突く。
最初のコメントを投稿しよう!