プロローグ

2/17
前へ
/142ページ
次へ
 春。  麗らかな陽気が辺りを包み込み、新たな出会いを呼び込む季節。  町は白く無機質な風景から色を取り戻し、和やかな雰囲気に包まれる。  ぽかぽかとした暖気を纏いながら未だ覚めやらぬ眠りの中、俺は夢を見ていた。 「誰だ、お前は」 「私は君さ」 「意味がわからん。勘弁してくれ」
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加