その4 ケーキ屋

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新聞配達終了間際、次はどうしよう、どこに住むのか、何をするのか、色々と動いたのだった。 小さい頃から、ギターや絵を描くのが大好きだった。 自然とずっとそんな事を続けていだが、高校に入り、テクニックでは自分より上が沢山いる事を知った。 その劣等感から、バッサリとやってきた事を諦めた僕だった。 でもそれ以外の事となると、まるで興味が無く、どれを選んでも、サイズの合わない七五三の洋服を着せられているようで、やる気など出る訳も無かった。 板橋の新聞配達で、アオヤマくん(仮名)というコに出会った。 函館出身の超オシャレな後輩。 彼から代官山や原宿のきれいなお店を色々教えてもらった。 東京モード学園に通ってたアオヤマくん。 そんな彼の影響で、封印したはずの芸術への愛が顔を出した。 次どんな仕事をしようかと考えてて、「原宿で働きたい!」って思い、探した。 ほどなくしてフロム・エーにて、表参道のケーキ屋の募集を見たのだった。 □■□ JOB FILE 4 ケーキ屋のウェイター □■□
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