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初めての面接。
何していいやら分からず、緊張はピーク。
下は普通のスーパーだが、2階の事務所はパソコンが数台並ぶ超ハイテクスーパー。
店長はというと、角刈りにはちまき、パイプの先にセブンスターを小粋に差して、「ェィ、っらっしゃ~い!」と手を打つ江戸っ子。
そんな不思議なスーパーの、レジ打ちから僕のキャリアは始まった。
最初の3日間は、夢にまで仕事が出てきた。
僕は夢の中で、「いらっしゃいませ!ありがとうございました!」を繰り返す。
仕事の内容は、レジを打ちながら、重い物を下にするようにして袋に詰めてゆく。
その繰り返し。
慣れずまごついても、西麻布の住人さんはけっしてキレたり怒鳴ったりしなかったのには、本当に驚いた。
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