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アップル村を発ち、三日。
野を越え山を越え、ニューソク国の首都であるプラスに着いた。
数多の人、大きい城、頑丈そうな民家(レンガとかいうやつだろうか)。
どうも、田舎者の自分には変な感じがする。
場違いではなく、違和感。
( ^ω^)(えーっと……軍の新兵募集所は……)
入軍試験所、ニューソク城前広場。
そう聞いたのだが、肝心のニューソク城の場所が解らない。
地図はそこらの壁に貼ってある……のだが、道が入り組んでいて解らない。
都会の人間は、この程度何でもないのだろうか?
道を聞くのは、何回もしている。
だが、揃ってみんな 「他の人に聞いてくれ」 だ。
誰か、同じ兵士志望者はいないだろうか。
「なあ」
不意に、肩を掴まれた。後ろからは低い声。
(;^ω^)「……お?」
恐る恐る振り返る。
そこには、大きな胸板(もちろん服を着ている)。
見上げれば、金髪の男の顔があった。
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( ゚∀゚)「あんた、ニューソクの兵士志望かい?」
(;^ω^)「え……そうですお。
会場が解らなくて困っている所なんですお……」
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(* ゚∀゚)「お、やっぱりか! 実は俺もそうなんだよ!」
(* ^ω^)「そうなんですかお?」
嬉しくなった。
同じ兵士志望の人に会えた事より、冷たいと思っていた都会でこういう明るい人に出会えた事が。
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(* ゚∀゚)「俺はジョルジュ長岡だ! よろしくな!」
(* ^ω^)「内藤ホライゾンだお! ブーンって呼んでくれお!」
恐らく、彼とは良い友人になれるだろう。
何故か、そんな気がした。
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