プロローグ

5/6
前へ
/354ページ
次へ
(;^ω^)「ちょっと、どいてくださいお」  人をかき分け、前に出る。  ジョルジュとショボンの会話を聞きたいと思った。  最前列、二人の声が聞こえる場所へ。 (´・ω・`)「名前は何という」   _ (;゚∀゚)「ジョルジュです。ジョルジュ長岡」  ジョルジュの緊張が見て取れる。軍将校の威圧感、というのはやはり凄いのだろう。 (´・ω・`)「読めるのか? 石盤の文字が」   _ (;゚∀゚)「その……変な話ですけど……。      聞こえたんです」  聞こえた? (´・ω・`)「……そうか」  ショボン大尉は一瞬険しい表情を見せると、何がとは問わず、背を向けて元の場所へ戻っていった。 (´・ω・`)『次、871から880』 (;^ω^)「はいっ!」  来た、自分の番が。  一段、一段、階段を上がり、舞台の上へ。  舞台の上には、様々な色の石版が十個置いてあった。 (´・ω・`)「どれでもいいぞ。直感で選べ」 (;^ω^)「直感……」  直感。  そう言われても、ピンとこない。 (´・ω・`)「……」  ショボンは、じっとこちらを見つめている。  他にも既に壇上に上がっている人は居る。石盤に触れている人だって居るのに。 (;^ω^)(有望視なのか、一番最初に上がってきたからなのか……)  どちらにせよ、黙って人に見られていれば意識してしまう。  ジョルジュの気持ちがよく解った。  そうこうしている間に、9つの石盤が取られてしまった。  残るは、右から二番目の石盤のみだ。 ( ^ω^)(まあ、どうでもいいお)  迷った所で、明確な正しい答えがでるわけでもあるまいし。  余り物にはなんとやら、だ。
/354ページ

最初のコメントを投稿しよう!

623人が本棚に入れています
本棚に追加