後ろ見ないでね

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この町には一つの廃屋がある。 僕の通う小学校では長い休みの前に、必ず先生達が「行かないように」と注意するような場所だ。 誰も行ったことがない場所というのは、幼い僕にとっては魅力的な場所に思えた。 それは親友の佑介(ユウスケ)も同じだったみたいで、もうすぐ始まる夏休みに二人で行こうと決めた。 それがどこにあるかという場所は知っている。 大人に隠れてコソコソと話をして何か決めるのに、僕と佑介はワクワクもしていた。
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