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「……ッ」
窓から差し込んだ光で、レイルは目を覚ました。
「……朝か」
3時間しかのぼらない日が、いつの間にかのぼっている。時計をみると前日の戦闘から、15時間眠っていたらしい。
「んっ?」
ふと体を見ると上半身が裸だ、こんな事をするのは1人しかいない。
「メアか」
そう呟いて思い出すのは、意識を失うギリギリの時に見えた顔……
「笑っていた?」
「誰が?」
返ってくるハズのない声が横から聞こえた、ふと顔を横に向けると長い髪が見える。
メアだ。
「……いたのか」
メアはまったくの無表情でコックンっと頷き。
「時間を無駄に使うな」
そう一言言って、ベッドから出ていた。
何故かカエルのねまきを着ている。
(カエルが好きだよな昔から……)
そう思いながらレイルは、彼女の後ろ姿を見送った。
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