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「彼女は私に楽しい所に行くとか言ってました」
「……楽しい所?」
レイルがチラッとサイの方を見ると、何が楽しいのかニヤニヤ笑っている。
「えっと……たしか旧狸小路商店街の近くの廃ビルだって」
詳しい位置はちょっと……とリコは言葉をきる。
「……つまりは人探しか」
レイルは自分で納得したようにつぶやいた。
「……あのそれで依頼は」
リコがレイルの様子をうかがうように聞いた。
「もちろん受けるよね?レイル君?」
笑顔でレイルの顔を見るサイ。
「……」
メアはジッとレイルの顔を見ている。
「……わかった受けよう」
そうレイルはつぶやいた。
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