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リコを帰らしたあと、レイルはまたサイと向き合って座っている。
「ふふふ……よかったねぇ~すぐに仕事が出来てぇ~」
猫なで声のサイにレイルはイラッとしたが、他の所に目を向けそれを隠した。
「……」
「な~んだだんまりか~つまんないなぁ~」
この男はいちいちイラッとする。
「……いくらだ?」
レイルはサイの顔を見ずに聞く。
「はい?何が?」
レイルはチラッとサイの顔を見ると、なんの事やらさっぱりわからないという顔を作っている。
「……今回の報酬だ」
「ああ!!それならそうと早く言ってくれよ~!!」
この男はいちいちレイルをイラッとさせる。
サイはポケットから電卓を取り出すとカタカタなにやら計算している。
「……んっと……こんなもんかな」
レイルに電卓を突き出すそこに表示された額は、
「……100万?」
驚く額だ。レイルが受けられる依頼での最高額は50万程度だそれを、超えるとなると考えられるのは……
「危険度はかなり高い。ちなみに敵のメフィストはclassD中位種だから」
なんの危険度が高いのかがよくわからないが、サイがかなりニヤニヤしている事から面倒な事この上ないだろう。
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