~喰ビル~

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* 「……」 レイルは銃を構え立っている。目の前にはリコがいる。 「……な」 リコはゆっくりと振り返った。 「……なにを」 レイルは何も答えずに銃をしまいながら地面を見た。リコがつられて地面を見ると、何かがビクビクのた打っている。 「……classE下位種がいるな」 デカいコウモリみたいな姿だったのであろうが、頭が吹き飛んでいるのでわかりにくい。 『……そうみたい』 レイルは、無線から離れた所にいるメアの声とともに銃声が聞こえる。 「あ……あの……」 レイルは今気づいたようにリコを見る。 「……これは」 「知らなくていい……なぜここにいる」 リコの言葉を遮り自分の質問をぶつける。 「……え……あ、あのみ、みーちゃんが心配で……その……」 目をいたる所に泳がせながら、もごもご喋っている。住居から出る前に読んだ資料から考えると、みーちゃんとは消えた少女の事だろう。 「……今すぐ帰れ」 「えっ!!で、でも……」 リコはレイルに食いついているが、目には先ほどから恐怖しかない。 「……死にたいのか?」 レイルはそう冷たく言い放つ。 「……いや……でも」 レイルはさらなる言葉を紡ごうとした時だった。
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